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No 113371
브랜드 ESOTERIC SACD 3종 6월출시타이틀
모델명 Arthur Grumiaux: Mendelssohn / Saint-Saëns / Lalo
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Arthur Grumiaux: Mendelssohn / Saint-Saëns / Lalo

Released to commemorate the 100th anniversary of his birth.
The best coupling of the classic of the masterpiece = analog age of Grumio which mastered the essence of sophistication

 

 

beautiful tone is the perfect place for refined beauty

Artur Grumieau is a famous violinist who inherited the Franco-Belgian school tradition in the 20th century. This is the second Super Audio CD hybrid version of Grumio since the album that included Mozart's Violin Concerto Nos. 3 and 5, Turkish Style/ Concerto Symphony, which was released in 2014 and was well received.

Released June 10, 2021.

 

 

Released to commemorate the 100th anniversary of his birth.
Grumio's masterpiece that mastered the elegance of sophistication = a staple of the analog era
Super Audio CD hybridization with best coupling.

The lusabre and beautiful tone is the perfect place for refined beauty

The lusabre and Handel: Water Music

Handel is a lively and lively Gardiner backed by a clear interpretation.
A famous album and a famous recording that has been the standard by playing period instruments.

 

A magnificent handel's representative work

Backed by academic grounds like Gardiner, the interpretation of the performance is a performance that is alive and well and discloses the various charms of each song, including various dances, but does not lose its literal taste. Literally one standard with period instruments is hybridized with the world's first Super Audio CD.

Released June 10, 2021

 

 


 

Giacomo Puccini: Turandot             [2 sacd \ 122.000]

The strongest Puccini conductor of the 20th century embodies the ideal "Turandot" image that is not possible on the actual stage.

 

2-channel stereo
Beautiful luxury paper digipack package
Reference: ESSG-90243/4

Strongest Puccini conductor Karajan

From all the albums of operas from the CD era recorded by Karajan in his later years, following "Knight of Roses", "Carmen" and "Don Giovanni", Puccini "Turandot" in 1981 was hybridized for the first time in the world.

Released June 10, 2021

 

 

20世紀最強のプッチーニ指揮者が実際のステージでは不可能な、理想の《トゥーランドット》像を具現化。

新しいメディアに取り組み続けたカラヤン

Giacomo Puccini: Turandot

ヘルベルト・フォン・カラヤン(1908〜1989)は、レコード録音に対して終生変わらぬ情熱を持って取り組んだパイオニア的存在であり、残された録音もSP時代からデジタル録音まで、膨大な量にのぼります。常に最新鋭の技術革新に敏感だったカラヤンは、録音技術が進むたびに新たな録音方式で自分のレパートリーを録音し直したことでも知られ、特に1970年代後半からのデジタル録音技術、そしてその延長線上でフィリップスとソニーが開発したコンパクトディスクは、1981年4月、ザルツブルクで記者発表を行ってこの新しいメディアのプロモーションを買って出たほど積極的に支持し、その姿勢はCDというデジタル・メディアがLPに変わって普及していく上で大きな追い風となりました。この時期以降カラヤンが亡くなるまでに制作されたオペラの全曲盤は9組ですが、そのうち7曲はザルツブルク音楽祭や復活祭音楽祭での実際のオペラ上演を想定して、そのリハーサルも兼ねて録音されたもの。残りの2曲のうち、1970年代中盤にザルツブルク音楽祭で上演されていた《魔笛》を除くと、実際の上演を全く考慮せず、純粋にレコードのための録音されたのは《トゥーランドット》1曲のみ。しかもこのオペラは、アーヘン歌劇場音楽監督以来脈々と続いてきたカラヤンによるオペラ上演記録にはなかったもの、つまり、一度も実際の公演で取り上げることなく終わったオペラでもあります。その意味でカラヤンによるオペラ全曲盤ディスコグラフィの中でも異色の存在といえる特別な作品ということになるのです。

最強のプッチーニ指揮者カラヤン

歌もオーケストレーションも能う限りの音色と和声のパレットを使いつくし、究極の美を追求し続けたプッチーニのオペラとカラヤンの音楽づくりとの親和性は非常に強く、《トスカ》、《蝶々夫人》、《ボエーム》の3曲については、複数の録音や映像作品を残しているほどのこだわりを見せていました。しかし、それまでに世に出た全てのイタリア・オペラの総決算ともいうべき、さまざま要素を包含しながらも、生前のプッチーニが自ら完成させることができなかった《トゥーランドット》はカラヤンのレパートリーに加えられることはなく、ようやく1981年になって、レコード録音という形で実現を見たのでした。特に戦後はミラノ・スカラ座やウィーン国立歌劇場、あるいはザルツブルク音楽祭などでオペラ上演に際してはどんな歌手でも自由に使えるほどの地位にあったカラヤンがこの作品に手を出そうとしなかった理由は今となってはわかりませんが、満を持して実現させたこの1981年の録音プロジェクトで、あらゆる面にわたって自らの理想を盛り込もうとしたのも当然のこと。晩年のカラヤンのオペラ全曲盤の全てがそうですが、指揮者であるカラヤンが全ての主導権を握って演奏解釈の中心に存在し、プッチーニが《蝶々夫人》に続いてアジアのエキゾシチズムをふんだんに振りまくべく緻密な工夫を凝らした音楽の魅力を、遅めのテンポとウィーン・フィルの濃密な響き(現在のところ同フィル唯一のセッション録音)でじっくりと再現、その華麗な音楽のバックドロップの中で美声揃いの歌手陣を美しく歌わせています。

充実を極めつつも、リリシズムを重視した意外な配役

歌手の中では、高音連続の難役であるだけに、ブリュンヒルデやサロメ、エレクトラを担えるほどの強靭な声を持つドラマティック・ソプラノが手掛けることが多い題名役に、通常ならリューが持ち役のリリックなカーティア・リッチャレッリを起用していることが、カラヤンのこのオペラへの視点を端的に示しているといえましょう。冷酷で非情な性格が強調されるあまり、オペラの後半でそれまで知らなかった愛に目覚めていく人間的な変容が唐突に感じされることが多かった従来のイメージを覆し、より人間的でリリシズムに満ちたトゥーランドット像が具現化されています。リュー役はさらに繊細なバーバラ・ヘンドリックスが受け持ち、少女を思わせる可憐さが第3幕の尋問と自刃の場面で涙を誘います。カラヤンとの共演は意外に少なくその意味でも貴重な録音といえるプラシド・ドミンゴのカラフは絶好調で、意気盛んに難事に挑戦する情熱溢れる若い王子を演じきっています。脇を固める歌手陣も贅を凝らした布陣で、皇帝アルトゥムは名脇役としてイタリア・オペラには欠かせない存在だったテノール、ピエロ・デ・パルマ(カラヤンとは1960年代から共演)が担っているほか、前年の《魔笛》録音でタミーノに抜擢されていたフランシスコ・アライザがこのオペラのコミカルな側面を担うピン・ポン・パンのうちのポン役として起用されているのも目を引きます。

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生誕100年記念リリース。
洗練の粋を極めたグリュミオーの名盤=アナログ時代の定番を
ベスト・カップリングでSuper Audio CDハイブリッド化。

甘美で美しい音色はまさに洗練美の極致

フランコ・ベルギー楽派の伝統を20世紀に継承した名ヴァイオリニスト、アルテュール・グリュミオー(1921年3月21日〜1986年10月16日)。その甘美で艶を帯びた美しい音色は、まさに優美そのもの、洗練美の極致であり、ヴァイオリンという楽器の一つのイメージを体現させ定着させたヴァイオリニストでした。楽譜に書かれたことを、ルバートやポルタメントなどの誇張なしにきっちりと再現しつつも、決して即物的にならず、節度をもったロマンティシズムを湛えたグリュミオーのヴァイオリンは、バッハからストラヴィンスキーにいたる幅広いレパートリーにおいて作品の本質をしっかりと見据えた解釈を可能にし、20世紀のヴァイオリン演奏史に大きな足跡を残しています。当ディスクは、2014年に発売し好評をいただいたモーツァルトの『ヴァイオリン協奏曲第3番 / 第5番《トルコ風》/協奏交響曲』を収録したアルバム以来、当シリーズ2度目のグリュミオーのSuper Audio CDハイブリッド盤となります。

Arthur Grumiaux: Mendelssohn / Saint-Saëns / Lalo

新興フィリップス・レーベルの看板アーティスト

ブリュッセル音楽院でアルフレッド・デュボアに学び、さらにパリでジョルジュ・エネスコに師事したグリュミオーは、1939年にアンリ・ヴュータン賞、フランソワ・ブリュム賞を受賞し、さらに翌1940年にはベルギー政府からヴィルチュオジテ賞を授与されました。戦後間もなくパリでモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番を弾いてパリ・デビューを飾り「ティボーの再来」と称えられ、フランスを演奏活動の拠点に置きつつ、1949年には母校の教授にも就任しました。その頃から英EMIなどにレコーディングを開始したグリュミオーでしたが、何といってもその個性あふれる演奏が注目されるようになったのは1953年に始まるオランダのフィリップス・レーベルへの一連の録音でした。折しも78回転SP盤に代わるLPという新しい再生メディアの黎明期であり、録音再生技術の向上とともにより鮮明な再生音を家庭で手軽に味わうことが出来るようになった時代。グリュミオーの洗練された演奏は、繊細な音色までをも細かく収録することのできるこの新しいメディアの、そして戦後の新興レコード会社の一つ、フィリップス・レーベルの象徴ともなったのです。1953年に開始されたグリュミオーのフィリップスへの録音は、彼がなくなる3年前の1983年まで約30年間にわたって継続され、協奏曲・室内楽・ソナタ・小品・無伴奏作品に至る、ヴァイオリンの主要なレパートリーを網羅することになりました。

アナログ時代の決定盤、メンデルスゾーンとラロ

当ディスクに収録した3曲はいずれもグリュミオーの十八番ともいうべき作品で、複数の録音が残されており、それぞれに個性的な魅力を備えた名演ですが、やはり40代に入ったグリュミオーが脂の乗った活動ぶりを見せた1960年代の録音がアナログ時代に最も広く親しまれてきた演奏と言えましょう。この時代のグリュミオーは、バッハからストラヴィンスキーにいたる幅広いレパートリーのレコーディングを続々と行なう八面六臂の活躍ぶりで充実を極めていたからです。メンデルスゾーンは1954年モノラル(モラルト/ウィーン響)、1960年(ハイティンク/コンセルトヘボウ管)、1972年(クレンツ/ニュー・フィルハーモニア管)と3種類の録音が残されており、いずれもグリュミオーのひめやかで瑞々しいヴァイオリンが、メンデルスゾーンの作風と合致した名演ですが、この1960年盤は最も艶やかなソロが聴けるもので、若き日のハイティンクがコンセルトヘボウ管を指揮して実に立体的な演奏に仕上げた点が聴きもの。ラロは1954年モノラル(フルネ/ラムルー管)、1963年(ロザンタール/ラムルー管)の2種類の録音がありますが、ステレオ盤はスペイン風のローカリズムとフランス風の洗練とを両立させたこの曲のイメージを最もバランスよく表出しています。官能と粋が絶妙にブレンドした《ハバネラ》ともども、フランスの隠れた名匠マニュエル・ロザンタール(1904年〜2003年)が名門ラムルー管からきわめてフランス的な色彩感あふれるサウンドを引き出して、グリュミオーともども音楽を熱く盛り上げている点もこの演奏の価値を幾重にも高めています。

最高の状態でのSuper Audio CDハイブリッド化

レコーディング場所はクレジットに明記されていませんが、比較的オーケストラに近接したバランスで収録されており、厚みのあるオーケストラを背景にヴァイオリン・ソロがくっきりと浮かび上がるさまは、アナログ時代から親しまれてきたフィリップス・サウンドならでは。サン=サーンスとラロは2019年に一度Super Audio CDハイブリッドで発売されていますが、メンデルスゾーンは世界初のSuper Audio CDハイブリッド化となります。今回の Super Audio CDハイブリッド化に当たっては、これまで同様、使用するマスターテープの選定から、最終的なDSDマスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業が行われています。特にDSDマスタリングにあたっては、D/Aコンバーターとルビジウムクロックジェネレーターとに、入念に調整されたESOTERICの最高級機材を投入、またMEXCELケーブルを惜しげもなく使用することで、オリジナル・マスターの持つ情報を余すところなくディスク化することができました。

『ヴァイオリンの美感を伝える数少ない演奏家』、『ラロはこの曲のベスト・レコード』

「グリュミオーは最近の若いヴァイオリニストが登場するまでヴァイオリンの美感を伝える数少ない演奏家だった。ヴィブラートの効いたみずみずしい響き、柔らかいアーティキュレーションと冴えたフレージングの鮮やかな交替、そして洗練された感覚がどの曲からも優美な情感と官能的になる一歩手前で踏みとどまる嗜みの良さをそなえていた。それはメンデルスゾーンのホ短調協奏曲のように古典的な爽快感と清澄なロマンティシズムの結びついた音楽で目覚ましい効果を上げている。」

「ラロはこの曲のベスト・レコードと思われるすばらしい演奏である。グリュミオーはその磨き抜かれた華麗な音色と、洗練味のある粋な感覚で魅力いっぱいのソロを聴かせており、爽やかで流麗そのものといった表情で曲想を見事に生かしている。ロザンタールの指揮も、グリュミオーに劣らず粋で、豊かな色彩感のある響きでソロを支え、またソロとの掛け合いもぴったりと息の合ったもの。ハバネラも極めてデリケートながら情熱的な気迫もあって、甘美な雰囲気に満ちている。」
『レコード芸術別冊・クラシック・レコード・ブック VOL. 3 協奏曲編』1985年
 
「オリジナル楽器による演奏だが、内容は極めてロマンティックといえ、ブリュッヘンのカリスマ性で一貫された名演といえる。わかりやすく言うと、フルトヴェングラーがオリジナル楽器のオーケストラを振っているような演奏である。実に主観的で劇的な要素に満ち溢れ、強弱のはっきりした表現はバロック的ともいえるが、コンセプトはやはりロマンであろう。オールド・ワイン・ニュー・ボトル的な、新鮮な感動に誘われるのである。」
『クラシック不滅の名盤800』1997年盤
 
「ラロはデリケートで粋な純フランス風の演奏だ。そのため、スペイン風の濃厚な味わいや豊麗な音色を求めることはできないが、これほど上品で線が細く、女性的で小味なラロは例がない。ロザンタール指揮するラムルー管弦楽団は、金管を強奏する乾いた響きがいかにもラテン的。」
『レコード芸術別冊・クラシックCDカタログ ’89(前期)』1989年
 
「より切れ味鋭くヴィルトゥオジティを発揮した演奏や、情熱的でスペイン色の強い演奏はないわけではないが、ラロの曲の魅力を最も洗練された表現と甘美で、しかも極めて品格美しい音によって味わうことのできるのは、このグリュミオー2度目の録音だろう。当時40歳代前半だったグリュミオーの演奏は、第1楽章を始めとする技巧的な部分においても間然とすることがないし、艶やかな音をしなやかに駆使して抒情豊かに、陰影細やかに歌われた表現はスペイン的な情緒にも不足を感じさせない。ロザンタールがオーケストラを存分に鳴らして、そうしたグリュミオーのソロと見事なコントラストを作って、演奏を盛り上げている。」
『ONTOMO MOOK クラシック不滅の名盤1000』2007年
 

「《スペイン交響曲》は、高音域の輝きと繊細なニュアンス、低音域はあっさりと仕上げ全体に上品な印象を与える。グリュミオーというヴァイオリニストの美質の全てが凝縮されているように感じられる。」

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明晰な解釈に裏付けられた、生き生きと躍動するガーディナーのヘンデル。
ピリオド楽器演奏によるスタンダードを打ち立てた名盤・名録音、世界初のSuper Audio CD化実現。

CD時代に爆発的に普及したピリオド楽器によるバロック音楽演奏

20世紀後半のオリジナル楽器演奏の興隆は、音楽学の発展のみならず、同時期のLPレコードやステレオ録音の開発・普及と密接に結びついていました。個性的な響きを持ちながらもどちらかというと繊細で音量も小さいオリジナル楽器の魅力は、大きな空間の演奏会場で接するよりも、クリアでより忠実度の高い録音という手段を用いることでより直接的に体感できたからです。レオンハルト、アーノンクール、ブリュッヘンら1950年代から活動を始めた第1次世代はLPレコードの普及とともにその名を広め、さらにデジタル録音が開発されCDというメディアが登場する1970年代後半からは、ピリオド楽器第2世代ともいうべき新たな演奏家たちが台頭しました。中でもイギリスでは、20世紀前半のアーノルド・ドルメッチのピリオド楽器運動に端を発し、ネヴィル・マリナーの右腕としてバロック音楽の普及に貢献した音楽学者サーストン・ダートやリコーダー奏者デイヴィッド・マンロウの活躍によってピリオド楽器演奏についての素地が固められ、その中で新しい世代ともいうべきピリオド楽器演奏家が次々と登場したのです。トレヴァー・ピノック、クリストファー・ホグウッドと並び、「イギリス古楽界の三羽烏」とも称されたジョン・エリオット・ガーディナー(1943年4月20日生)もその代表的な一人です。

スペシャリストの枠を超えたガーディナーの広範な音楽活動

ヘンデルはモンテヴェルディ、バッハとともに、ガーディナーが最も積極的に取り上げてきた作曲家であり、録音面でも1976年にエラート・レーベルへの《ディキシット・ドミヌス》を皮切りに、声楽曲、オラトリオ、歌劇などをアルヒーフ、フィリップスとレーベルを横断して続々と発表し、明敏にして爽やかな生命力にあふれた演奏を成し遂げ、従来のヘンデル演奏にはなかった新鮮さが世界的に高く評価されるようになりました。1980年には《水上の音楽》の第1回目の録音をエラートから発売して管弦楽曲への取り組みも開始し、1983年には当ディスクに収録された《王宮の花火の音楽》を珍しい二重協奏曲との組み合わせでフィリップスからリリース。さらに1991年にはやはり当ディスク収録の《水上の音楽》の2回目の録音を実現させています。

Handel: Water Music

壮麗なヘンデルの代表作

《水上の音楽》と《王宮の花火の音楽》は、ヘンデルのロンドン時代の代表作であり、いずれもイギリス王室の行事と密接に関連をもって作曲されたため、華やかでヴァラエティに富んだオーケストレーションが魅力。演奏については学者や指揮者によってさまざまな形がとられていますが、ガーディナーは、今日一般的なベーレンライターのハレ・ヘンデル全集版に準拠しています。《水上の音楽》では、オーケストラにホルンが使われたイギリスで最初の例である第1組曲→フルートとリコーダー、弦楽合奏による第3組曲→ホルンとトランペットが加わる華麗な第2組曲の順で演奏しており、さらに第1組曲の前後に、3つの組曲とは別に補遺として収められてる異稿(初期稿)を2曲加えているのが特徴です。野外での軍楽演奏の習慣に則って打楽器と管楽器のみで構想・初演されたと言われている《王宮の花火の音楽》は、弦楽パートを加えた形で演奏しています。ガーディナーらしく学術的根拠に裏付けられ、さまざまな舞曲を含む各曲の多彩な魅力を生き生きと開示させつつも、端正な趣きを崩さない演奏解釈は、文字通りピリオド楽器による一つのスタンダードを打ち立てたのです。

深みのある艶やかな響き

《水上の音楽》は、フィリップス録音には珍しく、アビーロード・スタジオで収録されていますが、ヘルヴェック(プロデュース)+スコルツェ(エンジニア)という日本でも小澤征爾=サイトウ・キネンの録音でたびたび来日してよく知られた名コンビが手掛けたということもあるのか、このスタジオにしては深みのある艶やかな響きが耳をひき、その8年前にウォルサムストウ・アセンブリ・ホールで収録された《王宮の花火の音楽》に引けを取らない音作りが見事です。オリジナル楽器の個性豊かな響きのイメージも見事に捉えられており、エリザベス・ウィルコックとアリソン・バリーが率いる弦楽セクションの雄弁さ、フルートのリサ・ベズノシウクやホルンのアンソニー・ハルステッドらの名手を揃えた管楽パートのヴィルトゥジティを手に取るように味わうことができます。CD時代の優秀収録ということもあって今回が発売以来初めての本格的なリマスターということになり、Super Audio CDハイブリッド化に当たっては、これまで同様、使用するマスターテープの選定から、最終的なDSDマスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業が行われています。特にDSDマスタリングにあたっては、D/Aコンバーターとルビジウムクロックジェネレーターとに、入念に調整されたESOTERICの最高級機材を投入、またMEXCELケーブルを惜しげもなく使用することで、オリジナル・マスターの持つ情報を余すところなくディスク化することができました。。

『ガーディナーの美質が最大限に発揮された90年代初期の名盤』

「《王宮の花火の音楽》は弦を加えた演奏だが、オリジナル楽器の特色ともいえる管弦の音色の融合が、この曲の場合まことに適切で、作品のおおらかな曲趣をよく表している。」
『レコード芸術別冊・クラシック・レコード・ブック VOL. 2 管弦楽曲編』1985年
 
「オリジナル楽器の音色的な特徴もかなりよく捉えられている。感覚的にも現代人の心を十分に捉えることができる新鮮さを持っている。それにオリジナル楽器を使っていても、ここで近代的な生き生きとした表現や速めのテンポが大きな特徴となっている。」
『レコード芸術別冊・クラシックCDカタログ ’89(前期)』1989年
 
「細部にこだわり、配慮が行き届いているにもかかわらず、全く活気が失われない。というより細かい配慮が活気を生み出している。ヘンデルの名人芸、バロックの極意は、音楽を高々と奏でることにあったのかもしれない。そう思わせる、いわば視覚的な演奏だ。」
『レコード芸術別冊・クラシック名盤大全 VOL. 2 管弦楽曲編』1998年
 
「ガーディナーの指揮盤は、ピリオド楽器を用い、奏法についても熟慮を重ね、ディテールまで細かく作りこんだアンサンブルが展開されている。それでいながら、もともとは、舟遊びや花火の機会音楽といて作曲されたという由来が納得できるように、人々に楽しんでもらおうという活気にあふれている点も好ましい。さらに、1曲目に配した《水上の音楽》は、いきなり追補曲でスタートするなど、同曲異演盤の中でも、一味も二味も異なる存在感を主張。ハレ版による第1組曲が終わった後に、さらに追補曲を1曲収録するといった配慮もされている。《王宮の花火の音楽》は、再演版の管弦楽版を用い、確信に満ちた音楽が収録されている。」
『ONTOMO MOOK クラシック不滅の名盤1000』2007年
 
「こんな風に演奏すれば、川の上だろうが海の上だろうが、十分に聴こえ、楽しめるのではないだろうか。つまりこれが《水上の音楽》の正しい演奏というものだろう。そう思えてきてしまうのが、このころのガーディナーの演奏だった。大変な活力が伝わってくる演奏だ。そうか、バロックは過去の既に生気を失った音楽ではなく、このように演奏してこそ面白いのだと、声高に語っているかのよう。ガーディナーははしゃぎまくるヘンデルを捉えた。」
『ONTOMO MOOK 最新版 クラシック名盤大全 交響曲・管弦楽曲(上)』2015年
 
「《水上の音楽》は第1番、3番、2番の順で収録されているが、序曲ではなく、金管が活躍する華やかな第1番の補遺のヴァリアントが置かれているのがよい。明るく弾けるような気分にさせてくれるからだ。演奏の質は非常に高く、イギリス的なスマートさとブリリアントな高揚感がある。同時にバロック音楽に欠かせない鮮やかなビート感が爽快。《王宮の花火の音楽》も然り。ガーディナーの美質が最大限に発揮された90年代初期の名盤。」
 
 
판매자 박철용
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